第22話 現代の二宮金次郎(スマホの中毒)

この頃の人達は「二宮尊徳(にのみやそんとく)(金次郎)」と言っても、ほとんどの人達がわからないと思います。辞書の広辞苑によりますと「二宮尊徳は、江戸時代末期相模の国の人で、徹底した実践主義で神・儒・仏の思想により報徳の精神を啓蒙(けいもう)し、自ら陰徳、積善(せきぜん)、節約を力行(りっこう)し、殖産(しょくさん)を説いて実践し、相模の国の六〇五ヶ村を貧苦から救い復興させた。」と解説されています。

約五〇年前頃までは、小学校の校庭には薪(まき)を背負って本を読んでいる二宮金次郎の銅像がありました。貧しい金次郎は働きながら読書に励み農家に殖産・畜産を奨励(しょうれい)し、農家の復興に貢献(こうけん)した日本を代表する篤農家(とくのうか)です。

現代の二宮損得(そんとく)(金次郎)さんは薪も背負わずに本も読みません。現在の二宮金次郎さんや金子(きんこ)さんは、本ではなくスマートフォンが本の代わりで命から二番目がスマホなのです。お出かけの時の必需品はスマホです。食事にスマホ、お話の代わりにスマホでメール。朝から夜までスマホスマホです。歩きスマホは当たり前で、スマホ中毒が高じると電車のホームでも歩きスマホで、スマホに夢中でホームから落ちて電車に轢かれる人や、歩道から道路に出てしまい車に轢かれる人もいます。

最近のスマホ金次郎は字を調べる時や物を調べる時もスマホで検索。買い物もスマホのインターネットで、旅行もスマホです。

現代スマホ狂は中毒を超え社会現象です。スマートフォンを使えない老人はガラパゴス人間で、買い物も出来ません。

是非、老人達の為に日本政府が各市町村の役所にスマホの係とスマホお・も・て・な・し員を配置してください。

吉祥寺・昇華山阿羅耶識院本堂の
京都・奈良の名刹寺院の仏像(写仏)三十八体の一体
奈良・新薬師寺の薬師十二神将
申年生まれの神様
摩虎羅(まこら)大将
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