第19話 「馬の耳に念仏」の話。

「馬の耳に念仏」とは、成語大辞苑によりますと「馬にありがたい念仏の声を聞かせても、意味もわからず、喜びもしないように、どんなに理のある意見を説いて聞かせても、聞き流すばかりで効果のないさまをいう」と訳されています。
修学旅行で奈良や京都に行った人の中の殆どの人が、何処に行ったか覚えていないようです。
成人して年を経た時、修学旅行の事を思い出したら、もう一度京都や奈良へ行ってみませんか。
そこにはきっと青春の思い出が落ちていて、自分の修学旅行時代の「馬耳東風」が有ると思います。
人間、人生で迷う時が二度や三度はあるはずです。そんな時には京都や奈良には考えさせてくれる時間が存在しているのです。何時でも京都や奈良のお寺には悩みを黙って聞いてくれる仏像達や、悩みを受け止めてくれる庭園があり、味わい深い食べ物があります。
京都や奈良は季節毎に趣を変え、人生の疲れを癒してくれます。
修学旅行の時には「馬の耳に念仏」だった仏像達の声が聞こえるような気がした時に悩みが吹っ切れます。JRの宣伝ではありませんが、奈良や京都はそんな所です。
私は昔の日本を探しに時々奈良や京都に行きます。お寺の境内の茶店の甘酒や冷やし飴は幼い頃の甘酸っぱい思い出を呼び起こします。幾つになっても夢がある人は年を取りません。
旅をしませんか?若さを取り戻す旅をしませんか?。とくに京都や奈良には、若さがいっぱいあるかもしれません。

吉祥寺・昇華山阿羅耶識院本堂の
京都・奈良の名刹寺院の仏像(写仏)三十八体の一体
奈良・新薬師寺の薬師十二神将
巳年生まれの神様
珊底羅(さんてら)大将
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