第11話 『病は気から』

ことわざに『病は気から』と言うのがあります。意味は「病気は気の病、気のもちようで左右されるものだということ」です。また関連した喩えで、「病は気で勝つ」や「百病は気から起こる」と言うのがあります。
仏教では「気」とは、『天地自然の中に存在し、生物は神仏の力によって「生気・活気」を受け、健康に生育する』と言われ、仏教では、神仏の住む世界を宇宙の真理と言い、その世界を「金剛界」と言います。生物は「金剛界」から生を受け、この世に誕生します。その世界を「胎蔵界」と言います。
なぜ「胎蔵界」を、母体の胎と呼ぶかと言いますと、神仏が創造したものの中に存在する世界なので「胎蔵界」と言うのです。人間もその胎蔵界の中に存在します。したがいまして、「金剛界」を大宇宙と言い、「胎蔵界」を小宇宙と言います。人間の心身も「胎蔵界」即ち小宇宙なのです。
人間は、生気や活気、元気を大宇宙からもらって生きています。もし宇宙の生気が届き難くなった時、病が派生するのです。病の初期段階では人間は気がつきません。病には、身体の病と心の病があり、どちらも気が弱くなった時に派生するのです。現代病の中で完治しにくい病に、睡眠時無呼吸症候群がありますが、この病気も気の乱れから起きる恐ろしい病気です。高血圧症も気の乱れから起きます。たとえば何々症候群と言う病気は原因がわからないか、治療法がわからない病気の事を言います。現在起きている世界的な法廷伝染病「新型肺炎」などは、「胎蔵界の乱れ(小宇宙の乱れ)」を、人間自身の汚染により派生させたもので、大気を乱した事により様々な難病が派生するのです。現代病の各種ガンや糖尿病、心臓病、脳疾患、内臓疾患も、生気が退気になることが原因で起きるのです。
「総ての疾患(病気)は、神仏からの恩恵(生気・活気)が送られなくなった時から起きる」と、お釈迦様は言われました。現代に於いてもこれは変わりません。神仏から恩恵(生気・活気・元気)を頂く為にも、御供養と御祈願を懇(ねんご)ろになさって、日々安心な暮らしをなさって下さい。http://www.arayashikiin.jp