第3話 『信、念、行』

最近の日本の人達は、『信、念、行』という言葉を忘れてしまったのかもしれません。
信、念、行とは、人間にとって一番大切な心と行動の事なのです。
辞書には『信』とは、真に通じるものと書かれてあり、「言行にうそ偽りがない事、まことと思い疑わない事、神仏を信じて帰依する事、」と書かれています。
仏教では『信』は真に通じるものとして、「真実の源である宇宙の真理と正念心」とあり、「正しい神仏の心の目で物事を見、正しい神仏の耳で真意を解する事」と書かれています。
辞書には『念』とは、「思い、考え、気持ち、心配り」と書かれています。仏教では『念』とは、「記憶する事、記憶して忘れない事、心をこめてひたすら思う事、心に考える事、またその思いを忘れない事、神仏に心を集中して念じる事」と書かれています。
辞書には『行』とは、「行く、進む、行う、実践する事」と書かれています。仏教では『行』とは、「十二因縁の一つであり、過去に身・口・意の三業によってなした善悪総ての行い、因縁によって作られた一切の無情な存在、神仏に帰依する絶対心の行い」と書かれています。
伝教大師の遺誡には「我が為に佛を作るなかれ、我が為に経を写すなかれ、我が志を述べよ。道心の中に衣食有り、衣食の中に道心無し、他が為に佛を念じよ、他が幸の為に経を書写せよ、他が為に佛を述べよ」と説かれています。http://blogs.yahoo.co.jp/kanzyun/MYBLOG/yblog.html